【ニュース】GENESIS松島計画の情報発信プラットフォームACT松島のHPが公開

9月5日、GENESIS松島計画の情報発信プラットフォーム、ACT松島のHP(https://act-matsushima.jp/)を公開しました。このサイトはGENESIS松島計画の問題を多くの市民と考えていくためのサイトです。

奇しくも今日9月5日は、国際クリーン(9)コール(5)デーなどとされて、石炭を推進する事業者、経済産業省、一部の地方自治体が石炭の利活用について発信しています。しかし、本当に「クリーンコール」などあるのでしょうか。またGENESIS松島計画で用いられる予定の技術も「クリーンコール技術」として語られています。しかし石炭が燃やされることで多く発生する二酸化炭素などの温室効果ガスや大気汚染物質を考えると「きれいな石炭」などなく、「クリーンコール技術」もその実現が確実視できる段階には至っていません。

GENESIS松島計画は、電源開発株式会社(J-POWER)が、運転年数が40 年以上*にもなる旧式の石炭火力発電所である松島火力発電所の2号機に石炭をガス化する発電設備を付け加え、効率をわずかながら改善し、その利用を継続しようという計画です。松島火力発電所は超臨界圧(SC)と言われる発電効率の低い発電所で、本来であれば、すぐにでも廃止すべき老朽火力発電所です。GENESIS松島計画が実現すれば、運転開始から40年以上稼働を続けてきた老朽石炭火力発電所が、将来に渡ってさらに膨大なCO2を排出し続けることになります。

*1 号機(50 万kW)が1981 年1 月に運転開始、2 号機(50 万kW)が 同年6月に運転開始。

気候危機を回避するためには、老朽化した火力発電所からの温室効果ガスのさらなる排出を許容する余裕は、全くありません。昨年のCOP26では、石炭火力のフェーズダウン(段階的削減)が合意されました。また、今年のG7サミットの合意文書でも石炭火力のフェーズアウト(段階的廃止)の加速が盛り込まれ、日本も合意しています。GENESIS松島計画を進めることは、こうした脱石炭の動きに対して逆行するものです。

今後、GENESIS松島計画を容認することで、老朽火力を延命させるような計画が、他の火力発電所でも起こる可能性もあります。これでは、日本の脱石炭が遠のいていくばかりで、石炭火力の延命を止める必要があります。

ACT松島は、気候危機回避の観点から、問題意識を共有する団体で構成した情報発信のためのプラットフォームです。運営団体は以下の通りです。

▼ACT松島運営団体(4団体 順不同)

気候ネットワーク、350 New ENEration、Fridays For Future Nagasaki、ゼロエミッションを実現する会

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